小説感想
夜のピクニック(恩田睦)ザ・青春 私が最近購入し読んだ本は恩田睦さんの夜のピクニックと言う本です。高校の行事で、夜通し歩き続けると言うイベントを描いた青春物語となっております。主人公は男子高校生と融と女子高生の貴子の2名となっておりますます。
今さら「火花」を読み、名作といわれることが分かった件。 又吉直樹著 今や映像作品にもなり、文庫化もされている「火花」。芥川賞受賞の名作とされるが、いつかは読もうと思い、どうやら芸人の話と帯を見てわかり、又吉さんらしいストーリーなのではないか…
夜は短し歩けよ乙女、驚きの展開 夜は短し歩けよ乙女は小説を題材にした映画なのですが、原作を読まずに声優の星野源さんに惹かれて見に行きました。
「植物図鑑~運命の恋、ひろいました~」を夫と観たかった! 原作の有川浩作「植物図鑑」は読んだことがありました。映画も絶対に観ると決めていましたが、予定が合わず上映期間に観ることができなかったため、休日に「植物図鑑~運命の恋、ひろいまいた~」…
「卍(まんじ)の殺人」 今邑彩・著 ホラー作品をたくさん書いている「今邑彩」のデビュー作です。この作品はミステリーです。 25年以上も前に書かれた作品とは思えない出来栄えです。ただし「ワープロ」が重要な役目を果たすところは、さすがに昔だから・…
「ちょちょら」畠中恵著 新米の江戸留守居役が主人公 「しゃばけシリーズ」(病弱な薬種問屋の妖しいものを見ることのできる若旦那が、問題解決する話)「まんまことシリーズ」(町名主の跡取り息子がさまざまなもめごとの裁定をする)で、有名な畠中恵の本…
森見登美彦『四畳半神話大系』: すこし不思議、すごく不可思議 通学電車の中で熱中してしまった本です。なんとなく聞いたことあるしツイッタのフォロワーも読んでたなあと思い古本屋で格安に購入しましたが、すこし不思議、学生、変に甘くない恋愛(この表現…
時代小説、村上海賊の娘全4巻について 最近、好んで読むジャンルが、吉川英治などの時代小説です。 仕事柄、待ち時間が多く、何か時間がつぶせるものはないかと年輩の同業者に相談したところ、吉川英治を紹介されそれからはまり同著「宮本武蔵」「親鸞」「…
「土佐堀川 広岡浅子の生涯」 古川智映子著 朝の連続ドラマ「あさがきた」の原作本です。事実と違っているところもあり、まったく同じだったところもあるドラマだったのだなぁと、懐かしく思い出しながら読みました。
わらの女 カトリーヌ・アルレー こちらの本は、2006年にフジテレビで放送されていた昼ドラ『美しい罠』の原作になった本です。 ミステリーらしいのですが、個人的にはサスペンスよりだと思いました。 とても面白く読みやすかった為、1日で読破してしまいまし…
山本一力 ずんずんを読んだ感想 時代読み物、特に江戸時代の庶民の職業を通して描く、山本さんの人情話はいつ読んでも涙を流さずには読み着る事ができず、また最後にはハッピーエンドで終わるのがいつものパターンです。今回のずんずんは、江戸時代では無く…
1Q84 Book3 村上春樹 長い物語の完結。 村上春樹作品の高い人気は今までも知っていましたが、読まず嫌いで過ごしていました。 そんな中、ふとしたきっかけで「1Q84Book1」を手に取り、読んでみたところ、独自の世界観や深まる謎に引き込まれて行ってしまいま…
朝が来る 辻村深月(つじむら みつき) 不妊治療をしても子どもが望めずに佐都子と中学生で意図しない妊娠をしてしまったひかり。正反対の彼女たちをそれぞれの視点から話が進んでいく。
火花 又吉直樹 ピースの又吉が書いた小説です。 又吉と同じ立場の、芸人が主人公の小説です。徳永という売れない芸人が主人公で、尊敬してつるんでいるいる先輩芸人との日常のやりとりが描かれています。芸人さんの書いた小説ということで、話の内容は面白い…
栗色のスカーフ: 杉原爽香(43歳の秋) 赤川次郎 今回の杉原爽香はあまり危険に陥っていないです。 杉原爽香シリーズ29作目の内容になります。三毛猫ホームズシリーズで有名な赤川次郎先生ですがこのシリーズもおもしろく小説として1年1冊ペースで発行され…
「トンネル」 吉村達也 角川ホラー文庫 「とても怖いよ~!」話です。トンネルの暗黒に300人以上の人が引き込まれていくのですが、その前にあちこちでいろいろな事件が起こります。
オレたちバブル入行組 池井戸潤 人気ドラマ「半沢直樹」の原作本です。 ドラマは見ていたのですが、それがわかっていても充分に楽しめる内容でした。 企業小説なので硬い内容かなあ、と思っていましたが、それを裏切る圧倒的リーダビリティ。 基本的なストー…
オー!ファーザー 伊坂幸太郎 (最後まで気が抜けない、ハラハラドキドキストーリー) 主人公の由紀夫にはなんと4人の父親がいる。ギャンブル好きの「鷹(たか)」、女好きの「葵(あおい)」、中学校の先生「勲(いさお)」、いつも冷静で的確な「悟(さと…
センタクシテクダサイ (ケータイ小説文庫―野いちご) 展開に目が離せなくなるホラー小説でした。政府がある高校のクラスを対象に、命の重みをわからせるための実験を始めることからスタートする物語。センタクシテクダサイという機能を使い、“センタク者”に選…
世界から猫が消えたなら 著者 川村元気 想像以上に深い物語 この本は主人公が悪魔と命と引き換えに世界から何か一つを消すという一週間の物語なのですが、私たちの世界には『なんでこれはあるんだろうか』と思うものがたくさんあります。 例えば携帯が無くな…
「暗い穴 警視庁追跡捜査係」 堂場瞬一・著 過去の未解決事件を専門に捜査する部署である、警視庁捜査一課追跡捜査係に所属する刑事、西川と沖田の奮闘ぶりを描いたシリーズの第6弾です。
寮母さんは女子高生 西城綾乃 主人公の花子が面白すぎて激ハマりしました! 寮母さんは女子高生ですが、巻数はつかないものの、寮母さんは女子高生ReturnsとFinalの全部で3シリーズあります。主人公の山田花子(16歳)は、事故で両親を亡くし、借金返済や学…
【ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 1 恋のドレスとつぼみの淑女】 青木祐子 私がこの本を選んだのはヴィクトリア朝時代のイギリスの歴史に関心があったからです。 現在ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズは29巻まで発売されていて、本書は記念すべ…
微笑む人 貫井徳郎著 背筋が寒くなる怖さ、これぞ貫井ワールド エリート銀行員の仁藤俊実がおこした殺人事件、その理由にまず愕然としました。「本が増えて家が手狭になった」この理由で妻子を殺すと言うのはすでに常軌を逸した行動で、理解しようと思っても…
無垢の領域/じっとりとした重み 【無垢の領域】著:桜木紫乃 2013年に「ホテルローヤル」で直木賞を受賞した桜木氏の著書。この作品は桜木氏の出身地である釧路が舞台だ。読者である私も釧路市には親戚がおり、子供のころから何度か遊びに行ったことがある。…
『遺産相続ゲーム』(ミヒャエル・エンデ)は現代人なら一読すべし 日本のドラマなどでは遺産相続を巡る争いがよく起こりますが、遺産相続を題材とした戯曲がドイツにも存在します。 それがミヒャエル・エンデの『遺産相続ゲーム』であり、多くの出版社で出…
会計に興味がある人にオススメ「女子大生会計士の事件簿」 日々のニュースで報じられる不正会計などのニュース。興味はあるけど経理・会計の本は難しくて、読む気がしないという人にオススメの一冊。 裏金作りの方法や粉飾決済など、耳にはするけど具体的に…
機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日 上 福井 晴敏 続きが気になる 「逆襲のシャア」から3年後を著名作家である福井晴敏さんが描くガンダムシリーズの第1巻です。 既に完結し現在はアニメ化もされています。 プロローグがえらい長くて、こんなことしたら…
黒笑小説 東野 圭吾ずっこけた 最初の4編のストーリーが繋がっていたので、このまま最後まで行くのかな、と思ったら、いきなりド下ネタの「巨乳妄想症候群」が入ってきてずっこけた。なかなか配置があざといです。 やっぱり東野さんは短編の方が好きだです。
【鈴木ごっこ】 【木下半太】意外な結末 この小説は2015年に「家族ごっこ」というタイトルで映画化されています。映画版は見ていませんが、小説版だけでも十分に面白い内容でした。 元は他人の男女四人が一年間の期限付きで「鈴木」という家族になりきること…