山本一力 ずんずんを読んだ感想
時代読み物、特に江戸時代の庶民の職業を通して描く、山本さんの人情話はいつ読んでも涙を流さずには読み着る事ができず、また最後にはハッピーエンドで終わるのがいつものパターンです。今回のずんずんは、江戸時代では無く、現在の牛乳配達屋さんの物語です。
江戸時代に火消しの頭であった「纏」の先祖から引き継いだ牛乳配達屋さんの後継ぎ亮介と、思い人のお話なのですが、登場人物として72歳になる、牛乳配達「纏」の従業員田代と、纏牛乳から牛乳を取っている客の湯川かおるの、突然の事故が起きたらしい事に気が付いた田代の、お客への思いやりから発する、心温まるエピソードからはじまった物語で、流石は山本一力と感心しました。単に牛乳配達人と顧客の、ほのぼのとした恋愛から、実はアメリカ全土の日本の良さをアピールするテレビCMを作るという、それも予算が非常に高額な金額である話が舞い込み、そのテーマとして牛乳配達と新聞配達と言う日本にしか無いサービスを紹介するCM作りに発展する。田代と湯川かおるの老年カップルと、若い亮介とその恋人の、みきとの絡みも山本一力さんらしく、さらっと書いている所が、らしいと思いました。江戸もんのとは違った、現在版の日本の良さを書き上げた作品だと思います。ずんずんというタイトルに込められた、堂々と進んでいく人間のたくましさを感じました。
ありがとう寄稿。
終末のイゼッタは亜細亜堂の完全オリジナルアニメです。
ジャンルは魔法少女、ファンタジー、ミリタリーにあたります。
終末のイゼッタ1話/テレビ感想&あらすじネタバレ注意・亜細亜堂の完全オリジナルアニメ。ジャンルは魔法少女、ファンタジー、ミリタリーにあたります。 #TV | 大人がおすすめる漫画日記。