「トンネル」 吉村達也 角川ホラー文庫
「とても怖いよ~!」話です。トンネルの暗黒に300人以上の人が引き込まれていくのですが、その前にあちこちでいろいろな事件が起こります。
「とても怖いよ~!」話です。トンネルの暗黒に300人以上の人が引き込まれていくのですが、その前にあちこちでいろいろな事件が起こります。
人気ドラマ「半沢直樹」の原作本です。
ドラマは見ていたのですが、それがわかっていても充分に楽しめる内容でした。
企業小説なので硬い内容かなあ、と思っていましたが、それを裏切る圧倒的リーダビリティ。
基本的なストーリーは同じで、先を知っているはずなのに、読む手が止まりませんでした。
半沢直樹の自己保身に走る上司や自分勝手な取引先の不正を暴いていく姿には、胸がスカッとすることまちがいなしです。
主人公の由紀夫にはなんと4人の父親がいる。ギャンブル好きの「鷹(たか)」、女好きの「葵(あおい)」、中学校の先生「勲(いさお)」、いつも冷静で的確な「悟(さとる)」のそれぞれ個性の違う4人である。なぜ4人の父親が存在することになったかというと、由紀夫の母親が、当時それぞれ4人と付き合っており、由紀夫ができた際に誰の子どもかわからなかったため、なりゆきで4人の交際相手と一緒に暮らすことになったという。
展開に目が離せなくなるホラー小説でした。政府がある高校のクラスを対象に、命の重みをわからせるための実験を始めることからスタートする物語。センタクシテクダサイという機能を使い、“センタク者”に選ばれた人は、1時間以内に“A”もしくは“B”に選ばれた人物を絶対に殺さなければならないシステムを作る。また、センタク者がセンタクしなかった場合、待っているのは自分の死。そんな中、生徒たちは生き残るため、数々の人をセンタクして殺していく。
この本は主人公が悪魔と命と引き換えに世界から何か一つを消すという一週間の物語なのですが、私たちの世界には『なんでこれはあるんだろうか』と思うものがたくさんあります。
例えば携帯が無くなったとしても小さい頃は持っていなかったのだし別にいらないんじゃないかと思いますが実際には無くなってみると携帯が無い。
過去の未解決事件を専門に捜査する部署である、警視庁捜査一課追跡捜査係に所属する刑事、西川と沖田の奮闘ぶりを描いたシリーズの第6弾です。
寮母さんは女子高生ですが、巻数はつかないものの、寮母さんは女子高生ReturnsとFinalの全部で3シリーズあります。
主人公の山田花子(16歳)は、事故で両親を亡くし、借金返済や学費を払う為、学業とバイトを両立しながら生活していたのですが、運の悪い事に住んでいたアパートが火事で全焼してしまい、住む家がなくなってしまいます。
私がこの本を選んだのはヴィクトリア朝時代のイギリスの歴史に関心があったからです。
現在ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズは29巻まで発売されていて、本書は記念すべき第1巻となっています。
この本の内容はヴィクトリア朝のイギリスを舞台に、仕立て屋で働く二人の少女と彼女を取り巻く社交界に属する貴族たちを中心としたロマンス物語です。
エリート銀行員の仁藤俊実がおこした殺人事件、その理由にまず愕然としました。「本が増えて家が手狭になった」この理由で妻子を殺すと言うのはすでに常軌を逸した行動で、理解しようと思っても出来ませんが、ノンフィクションライターによって暴かれていく過去の殺人事件にまた唖然。背筋が寒くなりました。殺人と言うのは人間が絶対に犯してはならない罪の一つです。
【無垢の領域】著:桜木紫乃
2013年に「ホテルローヤル」で直木賞を受賞した桜木氏の著書。この作品は桜木氏の出身地である釧路が舞台だ。読者である私も釧路市には親戚がおり、子供のころから何度か遊びに行ったことがある。夏なのに、夜にはストーブを焚かなければ身震いしてしまいそうな寒さと、じっとりと潮を含んだ重い空気が作品の中に立ち込めている。
日本のドラマなどでは遺産相続を巡る争いがよく起こりますが、遺産相続を題材とした戯曲がドイツにも存在します。
それがミヒャエル・エンデの『遺産相続ゲーム』であり、多くの出版社で出版されています。
日々のニュースで報じられる不正会計などのニュース。興味はあるけど経理・会計の本は難しくて、読む気がしないという人にオススメの一冊。
裏金作りの方法や粉飾決済など、耳にはするけど具体的にどういうことなのかわからない会計の事柄を、1話読みきりのストーリーとして読める作品になっています。
「逆襲のシャア」から3年後を著名作家である福井晴敏さんが描くガンダムシリーズの第1巻です。
既に完結し現在はアニメ化もされています。
プロローグがえらい長くて、こんなことしたら袋だたきだろうなあと思いました。宇宙世紀ガンダムが題材だから出来るんだろうなあと思います。
で上巻ってことである程度予想していましたが、肝心のユニコーンガンダムが起動するシーンすらなかったのには拍子抜けです。
最初の4編のストーリーが繋がっていたので、このまま最後まで行くのかな、と思ったら、いきなりド下ネタの「巨乳妄想症候群」が入ってきてずっこけた。なかなか配置があざといです。
やっぱり東野さんは短編の方が好きだです。
この小説は2015年に「家族ごっこ」というタイトルで映画化されています。映画版は見ていませんが、小説版だけでも十分に面白い内容でした。
元は他人の男女四人が一年間の期限付きで「鈴木」という家族になりきることで、男女四人それぞれが抱えている借金がチャラになるという不思議な出だしから物語が始まります。この出だしだけで、私は物語の世界に一気に引き込まれました。なぜ鈴木ごっこをするだけで借金がチャラになるのか最後まで明かされないので、先を知りたくて久々に一気読みしました。ページ数も120ページ程度と比較的少ないのも良かったです。