気持ちが合わない人だったのか、私が弱かったのか
職場はある施設の委託業務をしていました。本来は施設で使う用具を回収し、洗浄して返却するという業務です。しかし施設の業務改善ということで年々業務内容は変革してゆき、やることも増えていきました。
私はもともと手先が器用ではなく、そして二つのことを同時にはできないところがあります。どんどん変わっていく仕事内容について行くのがつらいとは思いましたが、達成感のある仕事でもありましたので、何とか8年勤めていました。
タイトルで述べている「合わない人」とはチームリーダーの立場にある人です。もともと気が強い人が多い職場ですが、この人は責任ある立場ということもあってか特に性格がきつく、一方私は気が弱いところがあって、お互いに合わなかったのかもしれません。
その人自身には怒鳴っているつもりはなかったのかもしれませんが、私にはその大声がつらく、業務について説明すると舌打ちされたり、私に何かしてほしい時に何も言わずに道具だけを置いて立ち去ったり、そういう一つ一つがストレスになっていきました。
業務を手早くしなきゃと思っているのに思うように手が動かなくなり、どんどん遅れていく作業。次第に始業から1時間早く出勤して準備をしなければ間に合わなくなりました。そしてその人は「早く来てるんだからこれもやって」と、ゴミ捨てと前日に使った作業着を洗濯場に持って行く仕事を私に課しました。
徐々に眠れなくなり、眠っても1、2時間程で覚めてしまう。そしてまた手が動かなくなるという悪循環で、その人は「8年も勤めているのにこれじゃあなたは新人と変わらない」と言うようになりました。
そしてある時、値段の高い業務用機械を破損するというミスを犯しました。それ自体は保険に入っているからと、金額を請求されることはありませんでしたが、その人には私が反省しているとは思えなかったようです。毎日「反省しているの⁉︎これからミスを犯さないためにはどうするの⁉︎」と言われました。限界でした。
