一連のオウム真理教事件の犯人として20年以上前に死刑判決を受けた死刑囚の刑の執行が始まりました。
一連の事件の残虐性、世の中に与えた影響などを考えて死刑判決、死刑執行に異論はありません。
しかし、死刑執行に関して、執行手続きが開始された→〇〇死刑囚の刑が執行された→△△死刑囚の刑も続いて執行されたというリアルタイムの報道がされて速報が出たり、執行前に拘置所に入る法務省の車があらかじめ撮影されていたりという特別扱いには違和感を感じます。
死刑判決は司法の守備範囲であり、行政である法務大臣はそれを執行するだけの立場であるにも関わらず、「慎重に検討した。」など執行への意思決定に関与したことをわざわざ記者会見で発表するのも疑問です。
オウム事件の判決を下したのはあくまで司法であるはずなのに、凶悪事件にようやく区切りをつけたという行政の功績と錯覚させることで政治利用されないかを心配しています。
