米沢穂信さんの原作をもとにしたドラマの三夜目のこの作品は、やはり主演が高良健吾さんというのが年齢のせいか、ちょっと物足りなく感じました。
設定からしても、妥当なことはわかりますが、弁護士の苦悩や、苦学生時代にお世話になったという市川実日子さんに対する感謝の気持ちや慕う気持ちがあるとは言え、ちょっと軽い感じがして、第1夜や第2夜と比べると、重みがたりない感じがしました。それを補う意味では、市川実日子さんの演技は、とても素晴らしく、幸が薄そうで、芯が通った女性を好演していたと思います。かつては、このような女性も少なからずいたのではないかと思わせてくれるような昭和な感じがただよっていて、とても良かったと思います。