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映画感想レビュー「ジュリエッタ」評価ネタバレ注意『ペドロ・アルモドバル監督による2016年公開のスペイン映画』。 #MOVIE

映画「ジュリエッタ」は、愛憎半ばの母娘を描く

ペドロ・アルモドバル監督による2016年公開のスペイン映画になっています。原作は2013年にノーベル文学賞を受賞したことでも有名なアリス・マンローの連作短編で、監督は3つの短編小説に大胆なアレンジを加えてひとつのストーリーにまとめています。

12年前に別れた娘の面影を引きずりながら、スペインのマドリードでひとりで暮らしている女性の孤独感が伝わってきました。偶然にも再会した友人のたったひとつの言葉によって、止まっていた時間が動き出していくシーンは印象的でした。物語は現在と過去のはざまを激しく行きかう展開になっていき、幻想的な映像が美しかったです。母と娘という永遠のテーマについて挑んでいる野心作です。大切なものは失ってみないと気づかないという、人生のほろ苦さが伝わってきました。一方では自らが母親になることで、初めて家族の大切さに気づかされるという優しいメッセージも込められている映画になっています。