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映画感想レビュー「美しい星」評価ネタバレ注意『原作は三島由紀夫の小説で、当時はアメリカとソ連の対立や原水爆実験が世界的な問題に』。 #MOVIE

映画「美しい星」は、人間と宇宙の素晴らしさを歌う

2017年の5月26日に公開された吉田大八監督の映画です。原作は三島由紀夫の小説で、当時はアメリカとソ連の対立や原水爆実験が世界的な問題になっていました。50年以上前に書かれた小説ですが、今の時代の流れを見事に予感したと言えるかもしれません。

原作の小説のイメージを守りつつ、時代設定を21世紀に変更してストーリーにも大胆なアレンジがかかっていまるところが良かったです。無気力に生きてきた気象予報士の大杉重一郎が、宇宙からのメッセージをきっかけにして過激なエコロジストに変貌していく様子が笑いを誘います。フリーター生活の息子や霊感商法にのめり込んでいく妻など、バラバラになっていた家族が予想外の事件をきっかけにしてひとつに結束していく様子が伝わってきました。国と国同士の対立や人間同士の争いなど、宇宙規模から眺めているとみなちっぽけな存在に思えてしまいます。地球というひとつの星を愛しながら、人間そのものを信じる優しさを感じました。