R-1ぐらんぷり2014（2014年3月5日放送）
日本一のピン芸人を決めるこの大会も今年で回を重ねて12回目。今年の決勝戦は例年と比べて混戦ムードが強く、決勝に進んだ12名中9名が決勝初進出であった。そんな中、混戦を制したのが佐藤企画所属のやまもとまさみ。2007年にも決勝進出経験はあったが、それ以来実に7年振りのリベンジであった。
その7年前に演じたネタが修学旅行で寝ている時に全身に落書きをされた先生は生徒を過剰な演技で叱責するというものだった。そして、今回の決勝で見せたネタは飲食店の店長が（他の日本人バイトが騙して起こった）中国人アルバイトの言動の異常さを指摘していくネタだったが、これが7年前の先生ネタと非常に似ていた。ところが、7年前に比べてネタの構成や演技力が熟成しており、以前よりも更に密度の濃いネタに仕上がっていたのだ。レイザーラモンRGらの猛追を振り切ったのは、自分の芸風を貫いたベテラン芸人の意地だったと言えよう。
