現在放送中の「夜のせんせい」(TBSテレビ)
見始めたきっかけは、なぜか第一話が録画されており、それを何気なく再生したときからだった。以来、毎週欠かさず見ている。
おおまかなストーリーは、とある高校教師が定時制高校の担任になり、クラスで起こるさまざまなトラブルに立ち向かうという、割とありふれた感じなのである。がしかし、私が第二話以降は毎週欠かさず、録画でなくタイムリーに見てしまう魅力が、このドラマにはあるのである。
主人公の夜野先生が観月ありさ、と聞くと個人的にあまり期待しないのだが、ところがどっこい、なかなかわかりやすいキャラで好ましさを感じる。ここがたぶんミソなんじゃないかと思う。
視聴者同様ドラマの中の誰もが、この先生に最初は期待していないのだ。他の教員も生徒も。そしてこの先生は実際そんなに優秀じゃない。なのになぜかみんなが先生を助けたくなる。
夜野先生を通じてクラスメイトとの繋がりも回を追うごとに強くなっていく。最初は薄かった生徒たちの個性や素性が回を追うごとに濃くなっていく。観月ありさを通して視聴者と生徒たちの気分も繋がっていく感じがする。
ここまで書いて、やはりありふれたドラマなのかも、と思ったのだがありふれているからこそ、私は惹かれているのかもしれない。週末の夜十時にビールを飲みつつ楽しむにはうってつけの、疲れなくて楽しいドラマなのだ。