相棒Season12 第13回「右京さんの友だち」
今回の相棒は、右京さんに性格がよく似た人物が登場するということと、何よりサブタイトルが「右京さんの友だち」ということで、右京さん好きの私にとってはかなり気になっていた回でした。
今回のゲストの話の仕方や、思考の仕方、確かにかなり右京さんに似ていると思わせるところがあって面白かったです。しかし彼の境遇がベタながらも辛すぎました。
人と折り合いをつけることができず、上手く生きていくことができないその姿が胸にひしひしと痛いと思わされました。彼の犯行の経緯についても悲しい気持ちになりました。醜い気持ちで殺人を犯したのではないことは僅かな救いでしたが、まさか自殺幇助をさせられるとは……実際、こういった精神的に切羽詰まった状況で自殺幇助を拒否するというのはかなり難しいことなのでは、と考えさせられました。
その他に、私にとって今回の話の注目どころは２点、右京さんが甲斐くんを紅茶店に誘う場面（結局断られてしまいましたが……）と、右京さんの過去の同僚について言及される場面でした。甲斐くんを誘う右京さんの気さくな様子には、かつての取っ付きにくい右京さんからはかなり変わったよなあ……という思いがしました。それと、過去の同僚についての「“右京さん”と呼ばれたこともありました」という台詞に、薫ちゃんのことが思い出されて泣けました。
