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ドラマW「空飛ぶタイヤ」感想&あらすじ・硬派な社会派サスペンス!ストーリーは、はなからハードなものでした…(ネタバレ注意)。

硬派な社会派サスペンス!ドラマW「空飛ぶタイヤ」

初めこのタイトルを見た時、どのような内容なのかさっぱり想像がつきませんでした。そこで、頭の中をクリアにし、黙って観ることに。
ストーリーは、はなからハードなものでした。大型トラックのタイヤが脱輪、歩いていた若い母親と、その子供を直撃!母親は即死でした。原因は、事故を起こしたトラックを所有する運送会社の整備ミスと断定されてしまいます。

ところが、トラックのメーカー、ホープ自動車のトラックは過去にも同じような事故を起こしていたのです。その時も所有会社の整備ミスと片づけられていとこがわかります。
ホープ自動車は、ホープグループ(おそらく財閥系企業)の一員、所謂巨大組織。うちは絶対に整備ミスなどない、と憤る、中村トオルさん演じる赤松運送の社長。この時から、無謀と知りながらも、会社の威信をかけた巨大企業への戦いが始まります。赤松を信じ、倒産の危機に瀕しながらも社を去らずついてきてくれる社員たち。父を、夫を信じ必死に家を守る妻と子。
仲村トオルさんの鬼気迫る演技、野心家で、巨大企業ホープ自動車常務、狩野役の國村隼さんの冷徹ぶり。地上波ではあまりお目にかかれないシリアスな展開は、強烈なリアリズムを感させてくれました。
どんなに窮地に追い込まれても、我が正義を確信し、決して諦めようとしない赤松社長の姿に、日本男児の心意気を感じました。
やがてホープ自動車は、リコール隠しが発覚、内部の膿を曝け出し、半世紀以上続いた社の歴史に幕を下ろすこととなります。蟻が巨像を倒した瞬間でした。
余計な甘味料を使用せず、リアルで、それでいて奥深い、まさに大人のための硬派なドラマだったと思います。