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映画感想レビュー「日本の黒い夏ー冤罪ー」評価ネタバレ注意『熊井啓監督による2001年発表の1994年の松本サリン事件を題材にした社会派ミステリー』。 #MOVIE

映画「日本の黒い夏ー冤罪ー」は、メディアの暴走を映し出す

熊井啓監督による2001年発表の1994年の松本サリン事件を題材にした社会派ミステリーとなります。中井貴一演じる真実を追い求めていくジャーナリスト笹野誠と、遠野凪子扮するドキュメンタリー映画の製作に情熱を傾ける高校生との心あたたまる交流が描かれています。

一方では静かな日々を送ってていたひとりの市民の生活が、ある日突然崩れ去ってしまう残酷性についても描かれています。マスコミ関係者の執拗な報道によって、ひとりの人間のプライバシー侵害についても考えさせられました。両極端から両極端へと走ってしまうメディアの体質については、今の時代の流れにも通じるものがありました。警察の強引な取り調べや司法のシステムがひとつの冤罪を生んでしまうことに対して、監督はこの映画の中で鋭く批判しています。警察とマスコミの持ちつ持たれつの関係について考え直し、公正なメディアの報道体制を作り上げていかなければならないことを感じました。