「百円の恋」安藤サクラが画面でみせる醜態が魅力的！
女優、安藤サクラといえば変わり者の役が多く、どちらかといえばあまり人からは好かれないようなキャラクターを演じたら光り輝いているような印象があります。この映画で演じている役も人からは好かれないような取っつきにくく羞恥心がないような性格です。
このような役を演じたらぴかいちの安藤サクラと、疾走感のあるカット・音楽・演出の見事な相乗効果によって、最後のボクシングでの試合の様子は臨場感のある仕上がりになっています。
これだけ殴られて醜くなった顔を画面に表現している女優さんは日本で初めてではないかと思うくらい、衝撃的な映画でもあります。それだけのことをやりこなしている同年代のかたとして見ると、本当に尊敬に値しますし、あれだけの覚悟と体力と真剣さをもって一つのことに取り組めるということは素晴らしい事だとも思いました。ちなみに日本アカデミー賞最優秀主演女優賞や高崎映画祭でも評価されている作品です。これからの安藤サクラの演技への期待度が増した作品でもありました。
