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感想・書評「世界史の大転換 常識が通じない時代の読み方(PHP新書)  佐藤優、宮家邦彦著」ネタバレ注意・平和ボケした日本人が絶対的な価値であると思っている「人命尊重」「自由、平等」「合理主義」といった原理が(レビュー)。 #読書

世界史の大転換 常識が通じない時代の読み方(PHP新書)  佐藤優、宮家邦彦著

 著者である佐藤優氏、宮家邦彦氏は、同時期に外務官僚という経歴を経て、現在は国際政治評論家として活躍中の方です。佐藤氏はロシア、宮家氏は中東、アラビア方面の専門家ということで、お互いの専門領域を相補うような形の対談形式で話が進んでいきます。
 ともすれば平和ボケした日本人が絶対的な価値であると思っている「人命尊重」「自由、平等」「合理主義」といった原理が、実は18~19世紀頃に生まれた歴史的には新しい価値観であり、グローバルにはこれらが通用しない国、地域が少なくはないといった視点に立脚した状況分析は一読の価値があります。ISによるテロやロシア、中国の膨張政策等々、日本人には理解しがたい現象について、その背景、歴史 も含めて両名の持論が展開されており、混沌とした世界情勢を読み解くためのヒントがあるように思いました。
 ダークサイドという言葉を始めてこの本で知りましたが、過去の統治機構がどのようにダークサイドをコントロールしようとしてきたか、この先の世界はどのようにダークサイドをコントロールしていくべきなのか。歴史教科書に主役として現れてこないダークサイドですが、中世、近代、現代と歴史が流れていく中で、その存在価値は無視できないものとなってきたことがうかがえます。そのダークサイドの存在が米国のトランプ現象や英国のEU離脱等、先進国でおこりつつある政治の潮流の背景にあるという解説には納得させられるものがあります。
 以下、印象に残った文言を上げておきます。
「イスラムは生活そのものであり、宗教としてだけとらえているうちは決して彼らの思考様式を理解できない」
「難民はヒトの移動の自由というポストモダン的なグローバリゼーションが進まなければ、起こりえなかった現象」
「TPPとは経済だけではなく、外交 安全保障の問題でもあります。ただし、表向きは保護、ブロックという言葉を使ってはいけないことになっている」
いずれも戦後の平和にドップリと浸かっている日本人には目にウロコの内容でしょう。

ありがとう寄稿。

奇跡を願う声に関してはかなり共感出来る場面にもなってくるものです。やはり患者の立場になってくると分かる範囲にも出てくるものです。

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