聖☆おにいさん 第10巻(中村光)
毎度おなじみのブッダとイエスの掛け合いが最高に面白いです。
特に巻頭のヤクザさんとのやり取りが大好きです。イエスのことをヤクザの二代目と勘違いしているヤクザさんと、ありのままのイエス。この2人の会話が噛み合っていないのにギリギリのバランスで成り立っている様子が見事だと思います。
また、鳩になって人間界へくる「父」の肉への執念も凄まじいです。そんなに食べたいんだ！と笑うと同時に微笑ましくなります。実際の創造主もこうだったのかなと思うと笑いがこみ上げて来ます。たとえ電車の中で読んでたとしても、顔がニヤついてしまうに違いありません。
私はこの漫画を読むまでは、仏教とキリスト教は決して相入れることはないと思っていました。しかし、この漫画を読んで全く異なる物同士でも気持ち次第で平和に共存ができるのだと気付かされました。これは宗教に限らず人間関係にも言えることだと思います。そういう大事なことに気付かさせてくれる大好きな漫画です。
