『おやじの背中』第一話(7/13 21:00-21:54)
TBS系列の「日曜劇場」枠で放送のテレビドラマです。キャッチコピーは「10人の脚本家と10組の名優が贈る、10の物語。」ということで、1話完結型の10作品というところでしょうか。
第1話は『圭さんと瞳子さん』。
主演は田村正和さんと松たか子さん。脚本は『最後から二番目の恋』などの岡田惠和さんです。
母を亡くして精神的に不安定な娘の瞳子さんと暮らす父、圭さん。圭さんは自分の体調を崩したことをきっかけに、一人になったり不安になると発作を起こす瞳子さんの将来を案じます。それは瞳子さんも同じで......。
寄り添うように生きてきた2人の転機。二人はお互いにそれぞれのパートナーを見つけることで、お互いからの『卒業』を図ります。
最初に注目すべきは松たか子さんの演技。パニック発作を自力でどうにか抑え込もうと音楽を聴いたり、歌ったり。でも、発作はやってきます。落ち着きなくなる手の動きやひきつけのような激しい息遣い。よく勉強されてると感心しました。
それに対して、田村正和さんはそんな娘の将来を案じる父の心情をあらゆる場面の細かな演技で表現されてます。
本当にこの親子の精神的な繋がりがしっかり描かれていると思いました。その分、将来を見据えた二人の出した結論は、切なくも応援したくなるものでした。
キムラ緑子さんや角野卓造さんなど脇を固める俳優陣も実力派で、良い味出してます。
あまり連ドラを普段観ないのですが、このシリーズは第２話も楽しみに観たいと思います！
