「王様のレストラン」は秀逸だった。
三谷幸喜さん脚本の「王様のレストラン」は、十年以上経った今も名作中の名作だと思います。
豪華な出演者は勿論の事、随所に散りばめられたユーモアや、フレンチレストランならではの情景、なにより脚本が素晴らしかったです。
全てがレストランの中で起こり、キャラクターはその中で時に仲間の手を借りたり、ユーモアを交えながら問題に取り組み、そして成長していきます。
最終回は、自分自身に嫌気がさして店を辞めて行った千石を、一年後、若いオーナーが居場所を突き止めて、お店に客として連れてくるのです。
一年の間にスタッフには様々な変化があり、総支配人とバーテンダーが結婚したり、他のメンバーもそれぞれのスキルアップをしたりしたのですが、一番重要な変化は、間接的に千石が店を辞める切っ掛けを作ってしまったパティシエのスキルアップでした。
一年前、彼は千石にとってお荷物的な存在だったのですが、見事に千石を唸らせるデザートを完成させたのです。
千石が無事に店に戻ってきて、ハッピーエンドの筈だったのですが…。
続きを匂わせて、物語は幕を閉じます。