カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した作品ということでずっと気になっていたのですが、やっと観ることができました。
「そして父になる」や「三度目の殺人」でかなり感情を揺さぶられたので覚悟して見始めたのですが、予想通りぼろぼろ泣いてしまいました。噂には聞いていましたが、安藤サクラさんの演技はすごいですね。
貧困に苦しみながら生活する一家。食い扶持が増えるとお金にはますます困るはずなのに、団地のベランダに放置されていた女の子を勝手に保護してしまうその心理に、考えさせられるものがありました。トウモロコシをゆでたりする何気ない日常の一場面に、家族にとって一番大事なのは温かい空気のある居場所なのだと感じます。
ラストで信代が言ったセリフ「捨てたのではなく拾ったんです」という言葉が深く突き刺さりました。
