先代が亡くなり経営も悪化、スタッフも最低の老舗ホテル。若くしてホテルを継いだ総支配人(戸田恵梨香）は、やる気はあるが限界も感じている。そこに謎の客（岩田剛典）が現れてホテルに厳しい言葉を投げかける。いわくありげな彼は実は別の一流ホテルの副支配人だった。
そして、なぜか彼は、自信のない総支配人（戸田）やダメスタッフたちとともに、ホテル再建を目指すことになる。
まだまだ明かされていない謎も多く、男（岩田）がなぜ傾いたホテルに興味があるのか、その背景もこれからのお楽しみ。
なんとなく、ホテル再建ドラマというと、古くは名作「高原へいらしゃい」。（一度リメイクされましたが、最初の脚本は山田太一）そして、ホテルではありませんが、傾いたレストランの再生というと、三谷幸喜の「王様のレストラン」を思い出します。きっとそれは念頭にあるのかもしれませんが、そんなことを差し引いても良くまとまっていて楽しめました。ある程度行き先がわかっているんだけど、わくわくさせられます。
初主演のエグザイル・岩田剛典も思ったよりのびのびと演じていて好感触。戸田との相性の良さそうで、二人のやり取りもかわいらしくこれからの展開も楽しみです。
脇を固める俳優陣も、一癖ある設定が手が込んでいて、彼らの変貌ぶりも楽しめる趣向。本当に先が読めると言えば読めるのですが、それだからこそ、どんな裏切りをしてくれるのかが作り手の腕の見せ所でしょう。
一回目は充分次も見てみよう思わさせる内容だったと思います。
音楽の使い方もべたなのですが、これがまたよかった。あんなホテルに泊まってみたい。そんなファンが増えるかも。
