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日本の男女平等、人命をとるか、伝統をとるか。【京都府舞鶴市相撲救命救急・土俵アナウンス塩問題】

先日、大相撲の春巡業で、多々見(たたみ)良三舞鶴市長が、挨拶中に土俵上で倒れるということがあった。結果的に、市長はくも膜下出血ではあったが、すぐに手術をして助かった。しかし、倒れた際に人命救助として措置にあたっていた女性に対し、場内アナウンスで「女性は土俵から降りてください」との放送が流れ、土俵から降ろされるという事態になった。
この事については、日本だけでなく海外でも今、大変な注目を浴びていて、男女平等が進んでいる欧米からは批判の声も上がっているようだ。
実際に日本も、昔の男尊女卑の時代からしてみれば、男女平等化が進んでいるとは思うが、今回の事が起きたことにより、まだまだ世界の各国から見てみれば遅れていると言わざるを得ないのではないだろうか。
伝統的な競技だからこその対応といえばそれまでかもしれないが、倒れた市長を目の前に、4~5人集まって心臓マッサージもできなかった男性と、走って駆けつけ心臓マッサージをしたり脈を測ったりした女性とを比べてみた時、あの場所、あの時のアナウンスとして最適なものは何だったのか、とても深く考えさせられる事案だったのではないかと思う。
人命救助を優先させれば、相撲の伝統に傷がつく。伝統を優先させれば、今回のようなことが起こった時、もしすぐに対応出来なかった場合、人が1人亡くなるという最悪のケースも考えられる。
人命をとるか、伝統をとるか。相撲が国技である日本人は、今、この問題を他人事として捉えるのではなく、1人の日本人としてしっかりと考え、伝統のあり方、人命のあり方、どのように対応していくのが良いのかを考えなければいけないのかもしれない。
今後、どのようになっていくかはまだ分からないが、これからも相撲協会の判断やメディアの声など、この問題の行く末を見守って行きたいと思う。