ブレイブワンはラストがちと惜しい
ジョディ・フォスター扮するラジオのパーソナリティのエリカは、恋人とのデート中暴漢に襲われます。
その結果恋人は亡くなってしまいます。自らも瀕死の重症を負ったものの、一命はとりとめ何とか日常生活にも戻りますが、PTSDのような状態に。そんな時銃を手に入れるのですが、偶然殺人現場に居合わせ、その犯人を撃ち殺します。それを機に、街で遭遇した犯罪者を殺す、言わば『仕事人』としての裏の顔を持つことになります。
そんな中で知り合ったのが刑事のマーサー。彼は正体の分からない『仕事人』のからむ複数の事件を担当しています。その当事者であるエリカはマーサーに近づきます。最初は捜査状況の情報を得るためでしたが、次第に交流が深まり、何でも話せる友人へ…。複雑な気持ちのエリカ。
ある日マーサーが長くマークしていた密売人が何者かによって殺害されます。犯人はあの『仕事人』ではないか？そしてその正体はエリカなのでは？という疑念が彼に生まれます。
ラスト。エリカは自分と恋人を襲った男達の居場所をつきとめ、銃を持ち復讐に向かいます。そこへ急ぎ現れたのが何もかも悟ったマーサーでした。マーサーは「自分の銃を使え」、そして「自分を撃て」とエリカに指示します。そう、刑事に発砲した相手を正当防衛のため撃ち殺した、というシナリオにするためです。エリカはそれに従い、復讐を遂げてマーサーと別れその場を去るのでした。
正直、結末は「そうなるの？」と思いました。エリカの気持ちを汲んで、というマーサーの判断なのでしょうが。エリカの復讐を思いとどまらせ、これ以上人を殺させないようにするのが刑事としての務めであるし真の友情じゃないのかなぁと思ってしまいました。なーんかもやもやが残りましたね。でもジョディの演技は素晴らしかったですし全体的なストーリーは面白かったです。
