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映画感想レビュー「怒り:李相日監督最新作」評価ネタバレ注意・最後までその犯人は誰か分からない構成になっている。 #MOVIE

キャスト全員が抱えるそれぞれの『怒り』。

『フラガール』や『悪人』でファンだったの李相日監督最新作『怒り』、映画館で鑑賞しました。
ポスターを見るだけで圧倒するキャストの面々。全員主役級の俳優さんばかりです。
まもなく時効が成立してしまうある残忍な事件の犯人を追うストーリー。
映画の最後までその犯人は誰か分からない構成になっているが、日本国内の異なる3か所で犯人らしき人物を追う展開が、見ていて誰が真犯人なのかハラハラさせてくれます。
全く異なる3人を追う中で関わる人々の演技はそれぞれ圧巻で、広瀬すずのリアルで悲しすぎる演技、宮崎あおいの体の芯から震えあがる号泣シーン、妻夫木聡のどこか寂しい同性愛の体当たりシーン。思い返すだけで心にズーーーンと何とも言えない重みがきます。
人それぞれ、全く違う人生と暮らしがあるわけだけど、各々が抱える喜び、幸せ、悲しみ、辛さ、そして「怒り」は一人ひとり違う。
その理由も原因も、矛先も違う。ただ同じ「怒り」である。
鑑賞後はしばらく映画館から出ることができず、エンドロールでも涙が止まりませんでした。さすが李相日監督です。
なかなか観るには気合いがいる作品の一つですが、平和ボケしている今の日本人は絶対観るべき作品だと思います。