改めて「高倉健」がカッコ良いと思う映画 八甲田山
映画 八甲田山 は今から、40年程度前の映画です。あらすじは、簡単に言ってしまうと、日本陸軍が、日露戦争を控えて、厳寒の青森県八甲田山で、訓練をして、残念なことに多くの兵隊が遭難してしまうという内容です。
長い映画がですが、見どころは多くあって、例えば、高倉健だけではなく、三國連太郎、藤岡琢也等当時の日本を代表する俳優さんが多く出演していること、高倉健の軍服姿の凛々しさ、彼が発する命令の格好良さ、飲んだ席で披露する渋い歌声等があります。
そうした中で、私が、つい涙ぐんでしまったシーンがあります。
それは、高倉健のライバルである、北大路欣也演じる弘前の連隊長が、雪の中で命を落とす場面です。
彼が冷たい雪の中で死ぬ間際で、脳裏に浮かんだのは、彼の故郷の弘前の春の風景です。
それは、美しい岩木山、田植えをする人たち、桜並木、咲き誇る春の花たちの風景です。
雪の中で、死んで逝く彼の無念さと、北国の春の暖かさが伝わる、名シーンだと思います。
高倉健が自宅と愛車を売ってまで、賭けた映画にふさわしい名場面です。
ありがとう寄稿。
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