繰繰れ！コックリさん 第９憑目 悩み多きト・シ・ゴ・ロ！
一つ前の「月刊少女野崎くん」が、ベタネタが来たと思いきや予想外の展開で先が読めなかったりしたことがあったのに対して、コックリさんはベタネタでベタなオチ。
今回のコックリさんが抜け毛→ハゲと勘違い→実際は毛の生え変わり期だった、というベタ中のベタネタなのに、飽きもせず見られるのはひとえにキャラに嫌味がないからだと思います。
主人公のコックリさんは、電波っ子のこひなを甲斐甲斐しく世話し、敵意を向ける狗神に手を焼きつつも完全に排除しようとはしない。腐れ縁である信楽にも悪態をつきつつ、何だかんだと付き合ってやる面倒見のよさ。
そういう面倒くさいけど嫌味のないキャラであるコックリさんだからこそ、今回の騒動も「しょーがないなぁ」という視点で見ていられるという、安心感みたいなものがあります。
それと同時にコックリさんの話はどれも、気負わずのんびり見ていられる安心感があります。
毛が増えたコックリさんの顛末は大体の人が想像したとおりでしょうし、Bパートの狗神を迎えに来たこひなの正体もおおよその人が「奴だ」と思ったことでしょう。
多分この話のオチはこうだろうな、と想像できる範囲のオチが来る（そして大体はずれない）。
予想を裏切る展開！というのも勿論素敵ですが、こういうありふれたベタを楽しむのもまた良いものだなと思います。
