ハクション大魔王と人間の心通う最後
ハクション大魔王は当時子供だったわたしにとってとてもわかりやすい楽しいアニメでした。
主人公のカンタくんが多少、ドラえもんののび太くんと重なるキャラ設定だと気がついたのはわたしが大人になってからでした。
いじめられたり、宿題しなかったり、お母さんに怒られたり、そんな日常に魔法を使うハクション大魔王が現れて悩みを解決していくのと同時にカンタくんとハクション大魔王の友情が深まるストーリーがいつまでもいつまでも永遠に続いていくのだと思っていました。
別れを匂わせる最後のパーティーでは、みんなからのプレゼントや温かい言葉や嬉しいことばかりだったけど感激の涙と、もう明日にはお別れしなくてはいけないという悲しい涙と同時に来て、幼心にも見ているこちらまで胸が熱くなったのを覚えています。
どうにかしてみんなでハクション大魔王やアクビちゃんを壺に戻さないようにしないようにすごく頑張っている姿にも心うたれます。
大人になった今でも懐かしさより切なさと別れと友情をひしひしと感じられる作品だと思っています。
