NHK朝ドラごちそうさん 第22週「い草の味」 3月7日放送分
キムラ緑子さんが演じるいけずの和枝がとても好きだ。食べ物のこと以外なんの取り得も無い(様に思える)杏さんが演じるめ以子に対してのいけずが単なる意地悪や嫌がらせとは違う、内面にある愛情やぬくもりをこの回の放送で垣間見ることができた。
初めは、違う価値観の人間をそう簡単には家族として受け入れないと言う、和枝の意地や性格が相手に対するいじめにも似た行為として現れたいたが、それは徐々にめ以子を鍛えるという方向に変わり、やがて相手の努力を認める心が芽生えてゆく。しかしその心はめ以子には見せない。
厳しい環境や人間関係が人を育ててゆくという、現代社会には欠落しているような人との係わり方や食べ物のありがたみをよく描いているドラマだと思う。憎まれ役の和枝を演じるキムラ緑子さんの演技に拍手を贈りたい。
この方あっての「ごちそうさん」だと思う。
戦争と言う過酷な状況を、この家族がどう乗り切ってゆくか。今後の展開が楽しみだ。