継承された伝統の芸！浅草がまた光り始めた！！
お笑いとは、読んで字のごとく、笑って何ぼの世界ですが、究極のお笑いとは、笑いを通り越して、その芸の完成度や凄味に泣けてきてしまうものだと思います。こんな芸を熟せる芸人さんは数少ないですが、その片鱗を見せているのがナイツです。
よくテレビで演じている芸風とは別に、演芸場用のお笑い芸を彼らは持っています。これが素晴らしい。古き良き浅草の匂いをたっぷりに、それでいてウィットに富んだネタの完成度も高く、ノスタルジックでありながら新鮮味も感じられます。
まだ若いながらも、西高東低だったお笑いの世界で東京漫才を牽引し、浅草という芸人の聖地に新風を吹き込みながらも、しっかりと伝統を継承しています。また、ウケのみを考えず、舞台でも頑なに自分たちの芸を貫き通す姿勢は、芸人としての体幹の強さを感じさせてくれ、お笑いを超越した迫力すら感じます。芯骨のしっかりした、現代では稀にみる名人としての才能を備え持った芸人さんであると思います。
