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カーアクションと音楽の融合!『ベイビー・ドライバー』「本作は銀行強盗の逃走車を運転する青年「ベイビー」が主人公」【2017年の一番良かった映画】

カーアクションと音楽の融合!『ベイビー・ドライバー』

『ラ・ラ・ランド』『美女と野獣』『SING』等、2017年は音楽にフューチャーした映画作品が目白押しでしたが、その中でも特に良かった!と思うのが『ベイビー・ドライバー』です。

監督は『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』等で知られるエドガー・ライト。コメディの効いたノリのいい作品に定評がある監督ですが、今回はカーアクション映画を持って来ました。最初カーアクションと聞いてふと頭をよぎったのが『ワイルド・スピード』シリーズ。高級車達がドッカンガッシャンとぶつかってチェイスを行う映画かと思って行ったら大違い!

まずはカーチェイス。本作は銀行強盗の逃走車を運転する青年「ベイビー」が主人公で、冒頭からそのドライビングテクニックを惜しげもなく披露してくれるのですが、車ってこんなに軽やかに走れるんだと思い直すほど、滑るように道路を疾走するシーンにまず感動。更に特筆したいのが、カーチェイスにありがちな「今この車が何をやってるのかよく分からない」部分が殆ど見受けられない事。主人公目線・上空からの絵・横から撮った絵を巧みに繋ぐ事で、自車の背後にいる追跡車の台数やそれらを振り切る為のハンドル捌きが非常に分かりやすく、見ていてとてもスッキリします。

そして本作を語るのに欠かせないのが音楽。海外をはじめフジロックフェスにも参加する程、大の音楽好きでもあるエドガー・ライト監督が選んだ楽曲とのシーンのマッチが素晴らしく、楽曲のリズムに合わせて札束がテーブルにポンポン置かれたり、激しい銃撃が展開されたりと、中弛みの要素無くむしろ引き込まれたままサクサクと進むストーリーも最高です。

主役は『きっと、星のせいじゃない。』でヒロインの恋人を演じてたアンセル・エルゴート。ヒロインを『シンデレラ』のタイトルロールを演じたリリー・ジェームズ。こう言ってはアレですがどちらもまだ代名詞と言える作品が無い、言わばこれから成長していくであろう若手俳優達です。このキャスティングも絶妙で、過去の事情で嫌々強盗の手助けをしている心優しい青年と、その優しさに惹かれて恋仲となる明るく聡明なヒロインに正にぴったり。等身大で演じてる瑞々しい感じも魅力的です。