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映画感想レビュー「淵に立つ」評価ネタバレ注意『2016年9月6日に劇場公開された深田晃司監督によるミステリー』。 #MOVIE

映画「淵に立つ」は、壊れゆく家族を描く

2016年9月6日に劇場公開された深田晃司監督によるミステリーになっています。第69回のカンヌ国際映画祭で「ある視点」部門審査員賞を受賞したことにより、世界中の映画館から上映のオファーを受けているという話題作です。

ありふれた地方都市の中で小さな町工場を経営するひとつの家族が、ある日突然現れた前科持ちの男によって翻弄されていく様子がリアルに伝わってきました。古館寛治や筒井真理子などの名バイプレーヤーとして映画に登場してきた俳優が、本作品の中では大きな存在感を発揮しています。我々が日常生活を送っている地域社会や一緒に過ごしている家族の存在が、不確かなで壊れやすいものであることを思い知らされる衝撃的なストーリーです。一方では今までの家族の形が、血のつながりや家がらなどの古い慣習に縛られていたことも考えさせられました。この映画の中で監督は家族の在り方が時代とともに変わっていくことを訴えかけており、新しいタイプの関係性についても模索しているのかもしれません。