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映画感想レビュー「ばかもの」評価ネタバレ注意『金子修介監督による恋愛映画になっています。原作は芥川賞作家の絲山秋子』。 #MOVIE

映画「ばかもの」の中で行き場のないふたりの愛がさまよう

2010年の12月に劇場公開された金子修介監督による恋愛映画になっています。原作は芥川賞作家の絲山秋子で、小説の持つ雰囲気を大切にして映画化されているので良かったです。額田王から名付けられた自由奔放に生きているひとりの女性と、彼女を失ってしまったことによってアルコール依存症に陥っていくひとりの青年の愛を描いています。

物語の舞台となったのは群馬県の地方都市高崎市で、都会でもなく田舎でもない微妙な距離感がスクリーンの中から伝わってきました。今の時代の社会問題にもなっているアルコール依存症についても考えさせられました。本人の努力だけでは立ち直ることができないのが難しいところです。一方では周りの家族や友人たちが干渉し過ぎていく「イネブラー」という問題もあるのかもしれません。監督は見捨てることもなくお互いに依存関係に陥ることもない、新たな人と人との関係性をこの映画の中では提示しているのかもしれません。