渡辺優「ラメルノエリキサ」はサクっと読める物語です
第２８回小説すばる新人賞の受賞作「ラメルノエリキサ」。
なにかの呪文のようで、なかなか覚えにくい本のタイトルですが、逆にそれが印象に残る感じがします。
主人公は「小峰りな」という女子高校生。
この、りなちゃん、ちょっと変わった性格をしていて、やられたら絶対やり返さないと気が済まない、復讐がモットーの女の子なんです。
物語は、りなちゃんが通り魔にあうところからはじまります。
「ラメルノエリキサ」という言葉を残した通り魔を、りなは見つけたして復讐をするために没頭します。
やがて、少しずつ解明されていく「ラメルノエリキサ」という言葉が、読んでいてとても面白かったです。
りなちゃんの性格も、読み始めた時は、クセと気が強くって好きになれなかったのですが、後半では、そのはっきりとした性格が可愛いと思えてくるから不思議でした。
サスペンスやミステリーに分類される小説かと思いますが、内容が重くなく、サラッと読めてしまうので、ミステリー初心者にはおすすめかもしれません。
ありがとう寄稿。
前作のアニメと比べて、原作に忠実に作られていたFULLMETAL ALCHEMISTですが、ストーリーは同じでもやはり漫画で見るのとはまた違った良さがあると思います。
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