おすすめコミック1位「ゴールデンデイズ、切なくも優しい物語」感想ネタバレ注意！ランキングベスト３！

ゴールデンデイズ、切なくも優しい物語

3位　人形芝居

高尾滋さんの単行本デビュー作にして、未だに連載が続く人気作品。
一人っ子政策が世界規模で行われた未来を舞台に、子持ちの家庭に寄り添う人形たちと、家族、人形師たちの交流を描く。
時に優しい家族と人形の別れを描き、時にコミカルに人形と人間の交流を描いている。
人形と兄弟として過ごしてきた子供が大人になり、ついに人形と別れることになるシーンでは、子供から大人への内面の成長と寂しさを越える暖かさや絆を感じることが出来る。
未だに続いていることに納得できる良作。

2位　マダム・プティ

高尾滋さんの現在のメイン連載作。
オリエント急行殺人事件にヒントを得て、高尾滋流に話を練り直した作品。
主人公である日本人のマリコが、夫と共にオリエント急行に乗って新婚旅行に出るところから話は始まる。
異国の地でも大和撫子としてりりしくたおやかであろうとするマリコが、ふいに見せる年齢相応の弱さに思わず応援をしたくなる。
人と人とが交わって生まれる強さや弱さ、優しさや負の感情、そういったものをレトロな時代設定とレトロなタッチで描き上げている。
読んでいるうちに、皆が幸せになることを願ってしまう作品。

1位　ゴールデンデイズ

高尾滋さんの連載終了作品。全八巻。
主人公の光也が大正時代にスリップしたことから物語は始まる。
最初にややBL風な演出があるが、そこで倦厭するのがもったいないほど、ラストの感動はすさまじい。
決して激しく感動するわけではないが、じんわりと暖かく長く続く感動を是非味わって欲しい。
高尾滋の代表作はこれだと自信を持ってお勧めできる一作。