朝の連続テレビ小説 まれ 22話 4月23日放送
久しぶりに朝から胸が締め付けられる話だった。
実の息子家族が帰ってくるのだから、居候している希（まれ）家族は出ていくのが当然と決断し、家を出ていく描写から始まる。
雨の降りしきる中、出ていく希家族に寂しそうな元治さん。その寂しさは夜も続く。湯加減がいつもと違うことに気づいて、何かを悟る元治さんの演技は演技を超えていた。
あんな不器用な親父は高倉健のようでもあった。どこの家族でも生じる、離れて暮らす家族を案ずるような描写を見ることができ、連続テレビ小説が忘れかけていたものを呼び起こしてくれた。
さらに、冷蔵庫に賞味期限の切れかけた食材があるとか、さくら餅の作り方教えてもらうとか、家族が教えてくれる、何気なくすぐ手に入る情報が遠くなる不便さは一番忘れていることだと感じた。今ではネットですぐに情報が取り出せるのが当たり前になっているが、自分の特性好みをわかって揃えてくれるのはやはり長く同居する家族に他ならないし大切にしていかなければいけない。
そして、件の思いで、勝手に朝から実家に意味もなく電話する私がいたりする。
