コンクリの街で。「もののけ姫」にもなれない哀しさ
最近、我が家の物置の床下で猫が子供を産んだので、一時的に我が家(というか私)が猫たちを保護するかしないか、ということひと悶着しました。
というのも、我が家の母は大の猫嫌い。
逆に父は「猫大好き」で、今まで猫に関しては私の味方でいてくれたのですが、その父も昨年の秋に癌で亡くなってしまいました。
さらに、私には姉が二人いるのですが、母と一番仲の良い次姉はやはり猫が大嫌い。我が家で長年父と私が可愛がってきた飼い猫の名前すら知らない始末です。
そして、長姉は猫は好きなものの、少し思慮が浅いというか・・・かつて自分が嫁ぎ先で飼っていた飼い犬を、病気になっちゃったから!と平気で道端に捨てようとするような人。
そんな母と二人の姉が、私をぐるりと囲み、大説教。
やれ家が傷む、近所への体裁が悪い、猫は病気を持っている、動物は汚い、動物なんかどうでもいい。話はどんどんエスカレートし、まさに胸をえぐるような言葉の集中砲火です。
姉は二人とも私より一回り年上なので、あまり口答えはできません。
しかし、じっと黙って我慢していた私、『この子ちょっとおかしいよ。私らで保健所に行って処分してもらおう』という三人の言い草に大爆発。
「あんたらの方がおかしいよ!人間なんか大っ嫌いだ!!」
うわあああ!と突然号泣する私に、およよ、とたじろぐ三人。どうも、私が(何を言ってもムダだろうな)とずっと口をつぐんでいたので、三人もどうして良いか解らなかったようです。
結局、私が責任を持って自部屋でのみ飼う、母猫の世話もする。里親を探す。という猶予期間を与えてもらい(?)、ひとまず問題は一段落しました。
こういう問題は・・・動物が苦手な方に解ってもらおうとしても、無駄ですからね。それになんだかんだと三人も、自分の子育てに必死に生きているわけですから。
それにしても、思わず口からほとばしり出た「人間なんか大っ嫌いだ!」という言葉。『もののけ姫』か!と自分で突っ込んでしまいました(;´∇`)そういう自分も人間なのに。
犬や猫には、人間で言うところの2~4歳程度の知能、本当に優しい感情があります。放っておくと街の厄介者になり、孤独に一匹で空を見ながら死んでしまい、街の清掃局に『ゴミ』として扱われるのみです。
不妊手術とワクチン接種をして、優しい里親さん探し、頑張りたいと思います。