今の日本の汚染を見れば停止は当然
福島第一原発の事故を経験、未だ収束のめどもたたない国家として、停止命令は当然だと感じます。放射能汚染というと福島県のみというイメージを持つ人もいるようですが、私の実家は関東の東京に近い、とある県の住宅地で、未だ市の広報に掲載される放射能計測値は下がりきっていません。
同県内の農作物は未だ自主持ち込み検査で柑橘類などから汚染が認められています。福島はもとより、西は静岡、東ははっきり境界はしないものの、厳密に食物から検出されるデータを見れば、国土の1/4～1/3は汚染されたと言ってよいと思います。原発の是非や安全性を論じる以前に、今の日本の現状は、原発による発電は失敗だったという証拠そのものになってしまいました。大飯原発はもとより、本来地震国家の日本には原子力発電は向いていないと思います。いくら安全性を強化したとしてもそれは机上の理論。実際に地震や津波が起きてみないと、本当に原発が大丈夫かどうかは誰にもわかりません。そんな状態で大飯原発を稼働させるのは、国民を原発の安全性確認の実験に捧げるようなものだと思います。
