スリーピー・ホロウ 第９話「呪われた館」
今回も今回とて、イカボットの秘密がまた明らかになる。
いや、秘密と言えないかもしれない。何しろ当人も知らなかったのだから。
イカボット達が失踪者を探して訪れた場所は、かつてイカボットも訊ねたことがある有力者の邸宅だった。
そこは魔法で守られた土地であり、魔女だったカトリーナにとって逃げ込める場所でもあったようだ。
その場所でカトリーナはイカボットの死後に、息子を出産していたのだ。
だが、今まで何度もカトリーナはイカボットとミルズの前に現れているのに、一度もそのことを口にしていない。おそらく、モロク達に気付かれるのも恐れて口に出来ないのだろう。
何しろ出産直後、既に息子とカトリーナはモロクに狙われている。
しかし、疑問もある。
前話の内容から、首なし騎士がイカボットに執着する理由は分かる。
だが、モロクがそこまでイカボットに執着する理由はなんだろう。それこそ、ミズルとも共に予言された証言者だからか。だがそのためだけに、あそこまで執着するのも妙に思えるのだが。
そして、今回秘密が明かされたのはミルズも同じだ。
ミルズは屋敷の中で、幾度となく過去の幻影を見る。それもそのはず、その屋敷でイカボットの息子の出産に立ち会い、取り上げた解放奴隷の女性はミルズの先祖だったのだ。
実はミルズとイカボットの運命はこの時から交差していたのかもしれない。
イカボットの息子がどうなったのか、それにミルズの両親の死も怪しく思えてきた。
今後その辺りの描写にも期待していきたい。
