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GRIMM/グリム・シーズン1第9話「父親の影」感想&あらすじ・魔物の出てくるドラマなのにもかかわらず…(ネタバレ注意)。

GRIMM/グリムシーズン1第9話「父親の影」

相変わらずニックとモンローの共闘関係も続いている。
魔物の出てくるドラマなのにもかかわらず、今回の内容は精神病質的な内容で、クリミナルマインドのような作風だ。グリムのエピソードの多くは、現代で一般人の中に紛れて生活する魔物たちが、自らの種族の性質によって犯罪を起こしている。大体はそのルーツを知っているのだが、今回のように自分のルーツも、自分が何者かも理解していない犯人が、心を病んだ結果犯罪を犯した。似たように自分のルーツを知らないヴェッセンが犯罪を起こしてしまうケースは第7話もそうだ。

父親による長年の抑圧から解放されて、その結果父親同様に自分を圧迫してくる相手を、発作的に殺害してしまうのだ。窮鼠猫を噛むと言うが、まさにその通り。
犯人である二十日鼠のヴェッセンマウズハーツは、威圧してくる相手が全て父親に見えるという幻覚の結果の衝動的殺人だったが、こうした人間でも無い存在のカウンセリングなど出来るのだろうかと、後日が気になる。それとも、彼は自分が何者か知らず、自分を人間だと思っているのなら、カウンセリングも可能なのだろうか。
毎回、こうした人間とは相いれない存在が登場するが、魔物のはずなのに不憫に思えてならない。