相棒13「右京さんの友達」
この「右京さんの友達」という話は、小説を読んでいるかのようなナレーションがはいり、相棒にたまにあるちょっと変わった話でした。右京さんと同じ紅茶好きで趣味で大好きな推理小説の評論をネットで行なっているという男でした。
その男性はコミュ二ケーションが苦手で信用できるのが犬だけという寂しい男性でした。その人が犯人で右京さんが少しづつ推理していき追い込んでいくという話でした。この回は犯人やその周りの人の心理描写がしっかりとしておりとても面白かったです。観ていて犯人やその被害者がとても気の毒に思えてきて、なんだか切ない気持ちにさせられました。その男のセリフで正確には覚えていませんが「小説家というのは大したものですね。僕は他人が書いたものに文句を言うだけ、書く人間がいなければ僕は存在すらしない」というようなセリフがありました。小説を書きたかったのに能力がなく書けなかった自分を卑下してような言葉で、まるでその男自身の人生も卑下しているように聞こえました。もし、その後、彼が出所したら右京さんと紅茶を飲んで欲しいと心より思いました。